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ドル円は今後どう動く?日米の利上げ発表後に見る3つのシナリオ

2026年9月20日時点で、今後1〜3か月のドル円を考えます。日米の政策金利と公式見通しを確認し、円高・円安に傾く条件を整理します。

今後1〜3か月のドル円について、NOLVIAは「米国の高金利がドルを支える一方、日銀の追加利上げへの期待が円安を抑え、方向感が定まりにくい展開」を基本シナリオと考えます。これは9月20日時点の公表資料を踏まえた当サイトの見方です。日米とも利上げを発表したため、日本の利上げだけから円高を予想するのは早計です。

出発点:確認できた為替と政策金利

日銀が公表した9月18日17時(日本時間)のドル円は、1ドル157.48〜157.50円でした。これは同時点の参考値であり、9月20日のリアルタイム価格やニューヨーク市場の終値ではありません。政策金利も、決定した日と実際に適用する日を分けて確認します。

項目公表された内容時点
米国の政策金利FF金利の誘導目標を3.75〜4.00%へ引き上げ9月16日発表、9月17日適用
日本の政策金利無担保コール翌日物を1.25%程度とする方針9月18日発表、9月24日適用

確認資料:FRB|FOMC声明(2026年9月16日) / FRB|政策実施に関する注記(2026年9月16日) / 日本銀行|金融市場調節方針の変更(2026年9月18日) / 日本銀行|外国為替市況(2026年9月18日)

金利差は残る。ただし、相場が見るのは次の変化

公表済みの新方針同士を単純に比べると、米国の政策金利が日本より2.50〜2.75ポイント高い計算です。これは9月24日の日本の新方針適用後を想定した比較で、その間に米国の方針が変わらないことが前提です。預金の利回り差や為替の利益を表す数字ではありません。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の9月の経済見通しでは、参加者が適切と考える2026年末のFF金利の中央値は4.1%でした。目標レンジの中心値に関する予測で、委員会が利上げを約束した数字ではありません。一方、日銀も経済・物価・金融情勢に応じた追加利上げの方針を示しています。

ここからの当サイトの判断は、米国の早期利下げを前提に円高へ一本化する材料は乏しい、というものです。為替には将来の政策への期待も反映されるため、同じ利上げでも、予想以上だったか、すでに見込まれていたかで反応は変わり得ます。

確認資料:FRB|政策実施に関する注記(2026年9月16日) / 日本銀行|金融市場調節方針の変更(2026年9月18日) / FRB|経済見通し・表1(2026年9月16日)

今後1〜3か月の3つのシナリオ

以下は公式機関によるドル円予測ではなく、条件を置いた当サイトの整理です。円高は「1ドル当たりの円が少なくなる」、円安はその逆を意味します。具体的な到達価格や確率は置いていません。

シナリオ条件ドル円への方向
基本:方向感が定まりにくい日米とも引き締め姿勢を保ち、次の政策への見方が大きく変わらない米金利の支えと日本の利上げ期待が拮抗し、指標ごとに上下
円高へ傾く米インフレが鈍化して米金利の先高観が弱まる、または日銀の利上げ期待が強まる先行きの金利差縮小が意識され、ドル売り・円買いの材料に
円安へ傾く米インフレが根強く追加利上げ期待が強まる一方、日本の景気が弱まり利上げが遅れる先行きの金利差拡大が意識され、ドル買い・円売りの材料に

見通しを変えるきっかけは何か

次の指標では、結果の良し悪しに加え、政策金利への見方が変わるかを確認します。単月の数字だけでなく、数か月の流れと中央銀行の説明を合わせて読むのが当サイトの提案です。

  • 米国の物価:消費者物価指数(CPI)や個人消費支出(PCE)の物価指数で、インフレ鈍化が続くか。
  • 米国の雇用:雇用や賃金の勢いが、追加利上げを支えるか、景気減速を示すか。
  • 日本の賃金・物価・消費:日銀が追加利上げを進められる状況か。
  • 原油と中東情勢:物価上昇と景気下押しの両面があり、金利差だけの予想を崩す要因になり得る。

確認資料:FRB|FOMC声明(2026年9月16日) / 日本銀行|金融市場調節方針の変更(2026年9月18日)

円高寄りに見直す条件

米金利の先高観が後退し、日本の追加利上げへの期待が維持されるなら、基本シナリオを円高寄りに見直します。逆の組み合わせなら円安への警戒を強めます。現時点では「何円になるか」以上に、「どの前提が変われば見方を変えるか」を持つことが大切です。本記事は一般的な経済解説で、特定の取引や利益を保証するものではありません。

参考にした公式情報

確認日:2026-09-20。金融・経済を学ぶための一般情報です。特定銘柄の売買や将来の利益を勧めるものではありません。 編集方針